エアコン2027年問題
~格安エアコンが市場から消える!?~

「エアコン2027年問題」聞かれたことがありますでしょうか?

現段階ではメディア等でもそれほど取り上げられている訳ではありませんので初耳の方が多いかも知れません。
2027年度から経済産業省が定める家庭用エアコンの「省エネ」と「冷媒ガス」の2つの基準が厳格化されることにより起こる問題のことですが、それぞれの「変更される基準」と「それにより想定されること」、そして考えられる「対策」をご紹介していきたいと思います。

変更される基準

1.省エネ

省エネ基準が2027年度目標値を達成するよう従来の高級機種並みへと大幅に変更されます。
具体的には目標年度2027年度省エネ基準達成率が100%未満の機種が規制の対象となります。

・各メーカーカタログの2027年度省エネマークが緑色(省エネ基準達成率100%以上)

※1は基準を達成している機種です。

・各メーカーカタログの2027年度省エネマークがオレンジ色(省エネ基準達成率100%未満)

※2は基準未達成のため規制対象の機種です。

2.冷媒ガス

地球温暖化対策のためのより強化な冷媒ガス規制となります。

それにより想定されること

1.省エネ

新基準を満たすには現行の高級モデル並みへの大幅な省エネ率の向上が求められていることからそれを満たせない格安モデルの生産ができなくなり、市場から姿を消すと言われています。
業界内では現行モデルのおよそ70%が生産終了かリニューアルの対象になると見られていて、メーカーはより高効率な機器を製造しなければならなくなることから、エアコン本体の大幅な価格高騰が予想されています。
ダイキン空調によると2027年度基準を満たしていないオレンジマーク製品の生産・出荷は2027年3月までに順次終了予定とのことです。

2.冷媒ガス

既設エアコンの修理代の高騰や困難化が想定されます。
具体的には故障の1つの原因である“冷媒ガス漏れ”という現象の場合、規制によって冷媒ガスの取扱いが減ることから、冷媒ガス自体の仕入れ価格の高騰や困難化が起こると考えられています。

対策

市場の混乱を避けるため2025年から2026年前半のうちに新基準に適合した省エネエアコンへの買い替えが推奨されていますが慌てる必要はありません。
先ずはお使いのエアコンの製造年度をご確認いただいたうえで下記の対策をおすすめいたします。

1.それほど古くないエアコンをご使用の場合

家庭用エアコンの“設計上の標準使用期間”は10年間ですので、製造年度から5年程度のエアコンをご使用の場合は慌てて入換をせずにそのままお使い続けることをおすすめいたします。ただし、10年を過ぎると修理部品の確保が困難になるため、効きが悪い等の何らかのトラブルがある場合は価格が高騰する前の入換も選択肢の一つかも知れません。

2.格安エアコンをお求めの場合

来年の夏前には多くのメディアが「エアコン2027年問題」を取り上げることが容易に想像できます。そうなると「エアコン2027年問題」が多くの方々に認知され初期投資をお安くしたい方々が現行の格安機種の購入を検討し、品薄化から格安モデルの価格高騰へとつながると思われます。また、物価高騰のあおりから格安モデル自体の価格上昇も予想されているため初期投資をお安くしたい方々はお早めのご購入をおすすめいたします。

3.電気代をお気になさる方の場合

格安エアコンは電気代が高く、高級エアコンは電気代が安いということはご存じかと思いますが、既述のように家庭用エアコンの“設計上の標準使用期間”は10年間ですので【機器代+10年間の電気代】の合計額で比較検討するのが正解ともいえます。

例えば同メーカーの格安機種(省エネ率74%)と省エネ機種(省エネ率100%)で比較すると・・・

比較機種(おもに14畳用) 機種 本体価格 10年の電気代 合計
格安機 ダイキン S405ATEP 141,400円 478,640円 620,040円
省エネ機 ダイキン S404ATGP 192,200円 355,260円 574,460円

格安機
(おもに14畳用)
ダイキン S405ATEP
本体:141,400円
10年の電気代:478,640円
合計:620,040円
省エネ機
(おもに14畳用)
ダイキン S404ATGP
本体:192,200円
10年の電気代:355,260円
合計:574,460円

※弊社機器販売価格+10年間の電気代(工事代・消費税別)の10年間の合計では省エネ機の方がお得になります。

機種にもよりますが、おもに14畳以上の大きなお部屋では格安機よりも省エネ機の方がお得になる傾向があり、ダイキン空調では2026年モデルは2025年モデルより20,000~40,000円の標準価格アップが予定されています。
また、省エネ機種にはフィルター自動清掃・空気清浄機能・AI自動運転等の多くの快適機能が搭載されていますので電気代以外の部分でもお得感を感じられるかと思います。
以上のことから電気代をお気になさる方でリビング等大きなお部屋の場合は省エネ機種への入換をおすすめいたします。

まとめ

「エアコン2027年問題」の変更される基準・それにより想定されること・対策について記載しました。市場の混乱が予想される来年の初夏になる前にご使用の機器の製造年度と正常に運転しているかどうかをご確認いただき、急な故障や価格高騰で慌てることのないようにしていただければ幸いです。
弊社では格安エアコン・省エネエアコンともに取り揃えていますのでお気軽にお問い合わせください。

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